
アロマを学びたい!と思ったとき、最初にぶつかるのが
「どこのアロマ協会がいいのか?」
「どこのスクールを選べばいいんだろう?」という問題です。
ネットで調べても、情報がたくさんありすぎて、逆に迷ってしまった経験はありませんか?
ここでは、初心者さんが失敗しないために、アロマスクール選びでチェックしておきたいポイントをお伝えします。
チェックポイント1:アロマ協会の選択
日本にはたくさんの民間のアロマ協会があります。
それぞれの協会には特徴があり、目指すことが少しずつ異なるので、あなたのアロマを学びたい目的によって、選ばれるとよろしいかと思います。
日本の代表的なアロマ協会
【AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)】
- 「AEAJは、アロマテラピーの健全な普及と啓発を行い、心身の健康維持・増進や豊かなライフスタイルの提案を目的とした公益社団法人です。」(公式サイトより引用)
- 私が学んだ印象としては、日常生活へのアロマの取り入れ方を広く伝えるスタイルが中心だったように思います。比較的、精油を低濃度で香りとしてのアロマを楽しみたい方や趣味の延長で学びたい方に向いていると感じました。
特徴
- アロマテラピーの普及・啓蒙を目的とした団体。
- 比較的「趣味としてのアロマ」「癒し」を重視。
- ・試験範囲も広すぎず、取り組みやすい。
- アロマ検定対策は1級までなら独学も可能。
こんな方におすすめ
- アロマを趣味や生活に取り入れたい方
- 幅広くリラクゼーションを学びたい方
- 大手や知名度を重視したい方
【JAA(日本アロマコーディネーター協会)】
- 「JAAは、アロマテラピーを日本国内に普及させるため、アロマの正しい知識と使い方を広めることを目的に設立された団体です。
- 個人のQOL(生活の質)向上や、アロマを通じた社会貢献も目指しています。」(公式サイトより引用)
- 私が知っている印象では、リラクゼーションや美容領域に強く、こちらも、比較的、精油を低濃度で香りとしてのアロマを楽しみたい方アロマを気軽に生活に取り入れたい方や、癒しのサロン開業を目指す方が多く学んでいる印象でした。
比較的自由なスタイルでアロマを楽しめるように感じました。
特徴
- アロマを身近に、楽しく取り入れるスタイル
- リラクゼーション・美容サロン向きの内容
- 資格取得後の活動スタイルが比較的自由
- 医療や学術寄りというより、感覚的な部分も大切にしている
こんな方におすすめ
- リラクゼーション中心にアロマを楽しみたい方
- 自由なスタイルでサロン開業を目指したい方
- →体系立った理論よりも、感覚・癒しを重視したい方
【NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)】
- 「NARD JAPANは、ベルギー発祥のアロマテラピー科学研究所を母体とし、メディカルアロマテラピーの正しい知識と活用法を日本国内に普及させることを目的としています。」
(公式サイトより引用) - 2001年より講師活動をしており、トレーナーまで取得した私の印象・実感では、単なるリラクゼーションではなく、精油成分の薬理作用まできちんと学び、自分や大切な人の健康管理にも役立てたい本気の方に向いていると感じています。
- 生徒さんたちも「感覚だけじゃなく、きちんと成分や効果を知りたい、なぜその精油を使うのかの納得できる理由を説明したい。」と希望される方が多いです。
特徴
- メディカルアロマテラピーに基づく体系的な学び
- 化学・成分・作用機序に強いカリキュラム
- しっかり理論を身につけて安心して使いたい方向き
- 初心者から専門家幅広い方に対応
こんな方におすすめ
- ただ癒されたいだけじゃなく、精油を正しく活用したい方
- メディカルアロマから癒しのアロマまで幅広く精油を使いたい方
- アロマを本当に一生モノのスキルにしたい方
チェックポイント2:各協会でよく使われる精油メーカーと特徴

AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
- 使う精油メーカーはスクールによりバラバラ。
- 推奨メーカーの基準はあるが、特定の指定メーカーはなし。
- 日本国内で手に入りやすい精油(生活の木、ニールズヤード、フレーバーライフなど)が使われることが多い。
- 質もピンキリ。広く浅く「香りを楽しむ」目的が中心
JAA(アロマコーディネーター協会)
- こちらも指定メーカーなし。
- AEAJと同じく、日本国内流通品(生活の木、ニールズヤード系など)を使うことが多い。
- 香りの好みやリラクゼーション重視で、成分分析表(ケモタイプ精油)まで求められることはあまりない。
NARD JAPAN(ナードアロマテラピー協会)
- 精油は「プラナロム社」または「健草医学舎(KENSO)」一択。
- 全てケモタイプ精油(瓶ごとの成分分析表付き)。
- 香りだけでなく、成分・作用を学ぶため、品質管理が厳しい。芳香成分の違いまで正確に理解する前提。
補足: 最近はAEAJやJAAのスクールでも、プラナロムなどの精油を導入するところが増えています。
ただし、プラナロム精油は「ケモタイプ精油」と呼ばれ、成分をきちんと理解すると、最大限に良さを発揮する精油。
精油を香りとして使いたいのか、それだけでは物足りず、香りとしても成分としても活用したいのかがスクール選びの大切なポイントになるかと思います。
チェックポイント3:スクール規模のメリッド・デメリット
大手スクールのメリット・デメリット
メリット
- 同期の生徒さんと交流できるので生徒さん同士の情報交換ができる(仲間ができやすい)
- 他の方のブレンド内容や考え方を知ることができる
- ブランド力や知名度がある
- 講師が複数いる場合もあり、さまざまな視点が得られることも
デメリット
- ペースはクラス全体に合わせる必要がある
- 遠慮深い方だと、質問がしにくかったり、消化不良になることもある場合がある
- 決まった曜日・時間にレッスンが固定されることが多い(振替の自由度はスクールによる)
- 深く丁寧な個別対応は難しいことも
小規模・個人スクールのメリット・デメリット
メリット
- 質問がしやすい(消化不良をその場で解消できる)
- 生徒さん一人ひとりに合わせたペースや理解度に寄り添ったレッスンが可能
- 講師に寄りますが、生徒さんの顔色や理解度を見ながら、きめ細かいフォローができる
- 変則的なスケジュールにも対応してくれる可能性があります(※講師による)
デメリット
- 基本的に他の生徒さんと交流できる機会は少ない
- 仲間とワイワイ楽しく学びたいタイプの方には向かない
- 講師1人なので、合わないと感じたときの変更が難しい
チェックポイント4:学びのあとのサポート体制
アロマを「学ぶ」だけでなく、「学んだあとにどう活かしていくか?」をサポートしてくれるスクールかどうかも、大切なポイントです。
大手スクールの場合
卒業後のキャリアサポート(就職支援やサロン開業セミナーなど)が整っているところも。
ただしサポート内容はスクールによって差があり、やや画一的になりがちです。
個人・小規模スクールの場合
個別相談やアドバイスなど、柔軟で温かなサポートを受けられることが多い。
一方で、大規模な就職斡旋制度や組織的な支援体制は基本的にありません。
風ら花では、就職先のあっせんや、資格取得後の企業紹介などのサポートは行っておりません。
そのため、「アロマの資格を取れば仕事になるはず」「とりあえず資格を取りたい」という目的の方には、あまり向かないかもしれません。
一方で、
- 「自分や身近な人のために、精油をきちんと使いこなしたい」
- 「感覚だけでなく、本質的に深く学びたい」
- 「今の仕事にアロマをプラスして、より良いケアを提供したい」
- 「医療・介護・福祉の現場で、自然療法を安心して取り入れたい」
こうした思いを持つ方には、心から価値を感じていただける学びをご用意しています。
これまでにも、皮膚科医、薬剤師、看護師、鍼灸師、介護士など、医療やケアに携わる多くの方が学びに来てくださいました。
皆さまそれぞれの専門性に“プラスαの視点”として、精油の力を活かしておられます。
また、今のお仕事にアロマをどのように生かしていくかなど、レッスン中や卒業後にもご相談を承っております。
あなたのペースと目的に寄り添いながら、一緒に学びを深めていけるスクールです。
まとめ
アロマスクール選びは、「どこが有名か」よりもまず、「あなたがアロマテラピーで何をしたいのか。
そのためには何を学びたいか」を考えることが大切です。
癒しや趣味としてアロマを楽しみたいのか、それとも、精油の成分や作用を深く理解し、日常や仕事に活かしたいのか。
その上で、あなたのライフスタイルに合ったスクールを探すことをおすすめいたします。
通える距離なのか、スケジュールが合うのか、講師との相性、スクールの雰囲気
あなた自身の思い描く未来に合ったスクール選びが、きっと後悔しない学びのスタートになります。
風ら花では、少人数制で、生徒さん一人ひとりのペースに寄り添いながら、本質的なアロマの知識と実践力を育てるレッスンを行っております。
アロマアドバイザーの無料個別説明会を随時受け付けております。
ご希望の際は、ご予約をお願いいたします。
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