
横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする、精油の深い魅力に迫るシリーズ。
今回は、「過剰な緊張をゆるめ、内側からこみあげてくる孤独感を温める」マジョラム精油をご紹介いたします。
気づくと、肩や首にずっと力が入っている。
休もうとしても、頭や身体がゆるまず、なかなかリラックスできない。
理由はわからないけれど、ふとした瞬間、どこか満たされないような、ぽっかりとした空虚感や孤独感を感じることはありませんか?
そんなときに、ぴったりなのがマジョラム精油です。
スパイシーさの中にほんのりとした甘さを感じる香りが、冷えてしまった心と身体、そして言葉にしにくい心の奥の感覚を、内側からじんわりとやさしく温めてくれます。
また成分的にも、自律神経のバランスを整え、副交感神経を高める働きがあるため、がんばり続けてしまう方や、力の抜き方が分からなくなっている方をリラックスに導きます。
この記事では、マジョラム精油の成分的な働きと香りの作用の両面から、具体的なテーマに合わせた活用法まで詳しくお伝えいたします。
精油プロフィール
- 学名:Origanum majorana
- 科名:シソ科
- 抽出部位:花と茎葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:エジプト、マダガスカルなど
植物としての特徴
マジョラムはシソ科の多年草で、地中海沿岸を原産とする植物です。
草丈はそれほど高くなく、丸みを帯びたやわらかな葉を持ち、全体にふんわりとした印象があります。
甘さとスパイシーさをあわせ持つ芳香を放ち、古くから料理や薬草として親しまれてきました。
心身を温め、バランスを整える植物として知られ、緊張やこわばりをゆるめる働きが期待されています。
この植物の花と葉から水蒸気蒸留法で抽出したものがマジョラム精油です。
歴史や文化背景
マジョラムは古代ギリシャやローマの時代から「幸福の象徴」とされてきました。
愛や調和を意味する植物として、結婚式の花冠や装飾にも使われていたといわれています。
また、心を落ち着かせるハーブとしても知られ、不安や悲しみをやわらげる目的で用いられてきました。
中世ヨーロッパでは、神経の高ぶりや眠れない夜のケア、筋肉疲労の緩和などにも活用されてきた歴史があります。
香りの特徴
温かみのあるハーブ調の精油で、ほんのり甘さとスパイシーさを感じる香りです。
包み込むようなやさしさがあり、緊張した心をゆるめ、安心感を与えてくれます。
ストレスを感じたときや、気持ちが張りつめているとき、眠る前のリラックスタイムにもおすすめです。
芳香成分類と主な作用(多い順)
モノテルペンアルコール類(テルピネン-4-オールなど)
- 抗感染作用(抗菌作用、抗ウィルス作用)
- 免疫調整作用など
- 副交感神経強壮作用
モノテルペン炭化水素類(γ-テルピネンなど)
- うっ滞除去
- 抗炎症作用など
これらの成分により、ストレスによる不調や自律神経の乱れ、筋肉の緊張の緩和などに役立ちます。
マジョラム精油の禁忌・注意事項
比較的穏やかな精油ですが、皮膚に使用する際は必ず植物油で希釈し、敏感肌の方は事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
NARDアロマスクール認定校の講師からのコメント
マジョラムは、冒頭にも書かせていただきましたが、
なんとなく心寂しいような、孤独感を感じるときに役立つ精油です。
秋のメランコリーを感じやすい季節に、バスオイルとして取り入れるのもおすすめです。
また、失恋や別離など、喪失感でつらいときにも大いに力を発揮してくれます。
性欲減退の働きもあり、ヨーロッパに伝わる処方では「男性の失恋ブレンド」のひとつとして使われているとも聞いたことがあります。
香りとしては強い主張はありませんが、ブレンドに加えると他の精油を引き立て、
全体を支えるような「縁の下の力持ち」のような存在でありながら、しっかりと個性も感じられる精油です。
私自身、この控えめでありながら芯のある香りがとても好きで、さまざまな精油と調合して使っています。
現代人は、自律神経のうち緊張を司る交感神経が優位になりすぎている方が非常に多いため、
そのバランスを整える精油として、とても役立つと思います。
マジョラム精油の使い方
マジョラム精油は、芳香浴・スプレー・トリートメントオイルなど幅広く活用できます。
心身の緊張をゆるめたいときや、自律神経を整えたいときに役立つレシピをご紹介します。
風ら花おすすめ処方
副交感神経を高めてリラックスのブレンドオイル(1回分)
- マジョラム 1滴
- ラベンダー・アングスティフォリア 2滴
- プチグレン 1滴
- ホホバ油 5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.にホホバ油を入れて混ぜます。
- 2.を遮光瓶ボトルに入れます。
【使い方】
手首やデコルテ、首、肩などに塗布し、ゆっくりと深呼吸しながら精油の香りを感じてください。
孤独感・寂しさを感じたときのバスオイル(1回分)
- マジョラム 1滴
- ホーウッド 3滴
- ネロリ 1滴
- 乳化剤(例:ケンソーバスオイル)5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.に乳化剤を入れてよく混ぜます。
【使い方】
浴槽に入れて、よくかき混ぜてからご使用ください。
まとめ
マジョラム精油は、ストレスや緊張による不調をやわらげ、
孤独感や寂しさに寄り添いながら、自律神経のバランスを整え、副交感神経を高めてリラックスへと導いてくれる精油です。
スパイシーさの中に甘さを感じる香りは、他の精油を引き立てながらブレンド全体に深みを与えてくれます。
その作用や使い方をしっかりと知り、日々のセルフケアに取り入れてみてください。
【自律神経のバランスに効果的な精油記事】
- ゼラニウム・エジプト精油の効能と使い方|お肌・自律神経・ホルモンバランスを整える精油
- プチグレン精油の効能と使い方|心の緊張をゆるめ自律神経を整える精油
- ベルガモット精油の効能と使い方|自律神経と胃腸を整え、心身の滞りを解き放つ精油
メディカルアロマをもっと知りたい方へ
精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。
さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。
風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。
自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。
疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。
精油が、より深く、あなたの暮らしに応えてくれるようになります。




