
横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする精油辞典シリーズ。
今回は、風邪の引き始めに「あれ?おや?」と感じたときに、すぐに使いたくなるラヴィンツァラ精油をご紹介いたします。
喉や鼻に、ほんのわずかな違和感を感じる。
まだはっきりとした症状ではないけれど、このまま放っておくと崩してしまいそうな感覚。
そんな「初期のサイン」に気づいたとき、早めに対処できるかどうかで、その後の経過は大きく変わってきます。
そのタイミングに頼りになるのがラヴィンツァラ精油です。
ユーカリ・ラディアタとともに使うことで、免疫を調整して、初期症状を楽にしてくれる精油です。
さらに、自然な眠りに導いてくれる働きもあります。
この記事では、ラヴィンツァラ精油の作用や使い方、注意点まで詳しくお伝えいたします。
精油プロフィール
- 学名:Cinnamomum camphora ct. cineole
- 科名:クスノキ科
- 抽出部位:葉付きの小枝
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:マダガスカルなど
植物としての特徴
ラヴィンツァラはクスノキ科の常緑高木で、マダガスカル原産の植物です。
同じ学名を持つ植物でも、ケモタイプ(化学種)の違いによって精油の成分構成、作用は異なります。
ラヴィンツァラは1,8-シネオールを主成分とするケモタイプで、呼吸器に働きかけるのが特徴です。
また、名前が似ている「ラベンサラ(Ravensara aromatica)」とは別の植物です。
風ら花が認定校になっているNARDアロマテラピー協会の講座の指定メーカーであるプラナロム社でも、以前はラヴィンツァラ精油が「ラベンサラ」の名称で販売されていた時期がありました。
その後、両者が別の植物であることが明確になり、現在の表記へと変更されました。
このような背景があるため、購入時には学名を確認することが大切です。
歴史や文化背景
マダガスカルでは、ラヴィンツァラは古くから民間薬として広く用いられてきた植物です。
ラヴィンツァラという名前は、マダガスカル語で「香りのよい葉」という意味を持ちます。
葉や樹皮、果実など、植物のさまざまな部位が健康維持のために活用されてきたといわれています。
アロマテラピーの分野では、フランスのメディカルアロマの流れの中で注目され、抗ウイルス作用の高さから感染症ケアの精油として知られるようになりました。
現在では、免疫調整作用にも優れた精油として、幅広く活用されています。
香りの特徴
ユーカリ・ラディアタと同じ1,8-シネオールを主成分とする、すっきりとした清涼感のある香りです。
ユーカリ・ラディアタと似たフレッシュさの中に、どこかやわらかさとほんのりとした甘さがあり、刺激が少なく使いやすいのが特徴です。
深呼吸しやすくなる香りで、リラックスもさせてくれます。
芳香成分類と主な作用(多い順)
酸化物類(1,8-シネオールなど)
- 抗感染作用(抗ウイルス作用、抗菌作用など)
- 去痰作用
- のどや鼻の炎症をやわらげる
モノテルペン炭化水素類(サビネンなど)
- うっ滞除去
- 抗炎症作用など
モノテルペンアルコール類(テルピネン-4-オールなど)
- 抗感染作用(抗ウィルス作用、抗菌作用など)
- 免疫調整作用など
これらの成分により、風邪やインフルエンザなどの感染症対策、呼吸器の不調、免疫力のサポートに役立ちます。
ラヴィンツァラ精油の禁忌・注意事項
比較的安全性が高く、刺激の少ない精油とされていますが、皮膚に使用する際は植物油などで希釈してご使用ください。
敏感肌の方は、事前にパッチテストを行うことをおすすめいたします。
NARDアロマスクール認定校の講師からのコメント
ラヴィンツァラ精油は、私をこの世界へと引き込んだ、運命の出会いともいえる精油です。
それまでの私は風邪を引きやすく、喉も弱く、住宅メーカーでインテリアコーディネーターとしてお客さまと打ち合わせをした翌日は、喉の不調でダウンしてしまい、有休を使い果たしていたほどでした。
そんなときに出会ったのがラヴィンツァラ精油です。
喉に塗布したときの体感は、今でも鮮明に覚えています。
スッと呼吸が楽になり、気持ちも軽くなって、安心感に包まれました。
その後、風邪を引くことが減り、喉の不調が起こる頻度も大きく変わりました。
この経験があるため、コロナ禍においても、過度に不安になることなく過ごすことができました。
また、睡眠のサポートとしても活用しており、不安を感じる夜には、喉や胸もとに塗布して休むこともあります。
ラヴィンツァラは、私にとって無くてはならない相棒のような精油です。
トリートメントでも、リラックスしたいけれど頭の中の緊張をすっきり整えたい方や、感染症が気になる時期に体調を崩したくない方へご提案している精油のひとつです。
ラヴィンツァラ精油の使い方
ラヴィンツァラ精油は、芳香浴・吸入・スプレー・トリートメントオイルなど幅広く活用できます。
風邪予防や呼吸器ケア、安眠対策に役立つレシピをご紹介します。
風ら花おすすめレシピ
風邪予防・呼吸器ケア用ジェル
- ラヴィンツァラ 2滴
- ユーカリ・ラディアタ 2滴
- ティートゥリー 2滴
- ジェル(例:ケンソージェルナチュレ) 10g
【作り方】
- クリーム容器にジェルを10g入れます。
- 精油を加え、ガラス棒などでよく混ぜます。
【使い方】
のどや鼻の脇、胸元や背中など気になる部分に適量塗布し、ゆっくり呼吸を整えるようにお使いください。
安眠サポートオイル(1回分)
- ラヴィンツァラ 2滴
- ラベンダー・アングスティフォリア 1滴
- ホホバ油 5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を入れてブレンドします。
- 1.にホホバ油を加えて混ぜます。
- 2.を遮光瓶に入れます。
【使い方】
手首や胸元などに塗布して、香りを吸入しながらゆっくりと深い呼吸をしてください。
まとめ
ラヴィンツァラ精油は、風邪予防や呼吸器ケア、リラックスや安眠のサポートなど、さまざまな場面で活用できるため、一本持っておくと安心感につながります。
すっきりとした清涼感がありながらも、優しさもある香りで取り入れやすいのが特徴です。
刺激が少なく使いやすいため、はじめてメディカルアロマに取り組む方にもおすすめの一本です。
名前の混同があった背景もあるため、選ぶ際には学名を確認し、信頼できる精油を選ぶことが大切です。
日々の体調管理や心身のバランスを整えるためのサポートとして、ラヴィンツァラ精油を上手に取り入れてみてください。
【のどや鼻の不調に効果的な精油】
- ユーカリ・ラディアタ精油の効能と使い方|風邪のひきはじめの喉・鼻の不調に
- ローズマリー・シネオール
- ローレル
メディカルアロマをもっと知りたい方へ
精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。
さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。
風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。
自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。
疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。
精油が、より深く、あなたの暮らしに応えてくれるようになります。




