
夜中のトイレで苦しんでいた母
お墓参りを兼ねた旅行で、母と一緒に宿に泊まったときのことです。
母は年齢のせいか、最近、少し食が細くなってきています。
昔ほど食べられなくなっているのに、「残したら悪い」という気持ちから、夕食をがんばって平らげてしまいました。
夜中に目が覚めると、布団に母の姿がありません。
心配になって探すと、トイレで苦しんでいたので声をかけると
「気持ち悪くて吐きたいけど吐けない。だから下から出そうと思って」
急いで私は外出時にいつも持ち歩いているポーチの中を探しました。
まず最初に:常備していた漢方でサポート
私は急いで、外出時にいつも持ち歩いているポーチの中を探しました。
まず取り出したのは、私自身が胃腸の不快感を感じたときのために常備している恵命我神散です。
出先で胃が重いときや不快感があるときのために持ち歩いているもので、まずはこれを飲んでもらいました。
精油でケア① バジルとペパーミントで消化をサポート
漢方を飲んでもらったあと、私は精油を使ったセルフケア提案をしました。
最初に使ってもらったのはバジル精油とペパーミント精油です。
バジル精油には、芳香成分類としてフェノールメチルエーテル類が含まれています。
代表的な芳香分子であるチャビコールメチルエーテルは、食べ過ぎや胃腸の不快感が気になるときにおすすめな精油です。
また、ペパーミント精油にはメントンなどの成分が含まれ、脂肪分の多い食後の重たさやスッキリしない感覚があるときに役立ちます。
この2種類をキャリアオイルで希釈して、みぞおちからお腹にかけてやさしく塗布し、円を描くようにつけてもらいました。
しばらくすると、母はようやく吐くことができました。
精油でケア②:ラベンダー・アングスティフォリアで食道の灼熱感を鎮める
吐いたあと、「食道のあたりがひりひりする」と母が言ったので
鎮める力のあるラベンダー・アングスティフォリア精油を植物油に希釈して胸もとのひりひりするところに使ってもらいました。
母も「楽になってきた」と言って、そのまま眠りにつくことができました。
私もほっとして、眠りにつきました。
この夜のレシピまとめ
【使ったもの】
- 恵命我神散(漢方)/消化不良・胃腸不調に
- バジル精油/消化促進・鎮痙攣作用
- ペパーミント精油/胆汁分泌促進作用
- ラベンダー・アングスティフォリア精油/鎮静作用
【提案の流れ】
- まず漢方で胃腸の働きをサポート
- バジル+ペパーミントをお腹に塗布・マッサージして消化を促す
- 嘔吐後の食道の刺激にはラベンダー・アングスティフォリアを胸元に塗布
精油を持ち歩くということ
あの夜、ポーチの中に精油があったから、母のそばで何かできた。
それだけで、私自身も気持ち的にとても落ち着けました。
旅先では病院にすぐ行けないこともあります。
だからこそ、精油を日常のポーチに忍ばせておくことの意味を、改めて感じた夜でした。
※本記事は筆者個人の体験に基づくものであり、精油の使用は自己責任のもと、体調や既往歴に応じて適切にご判断ください。
症状が強い場合や改善しない場合は医療機関へご相談ください。
【この記事に掲載の精油の詳細】
メディカルアロマをもっと知りたい方へ
精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。
さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。
風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。
自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。
疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。
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