
アロマテラピーとアロマセラピーの違いとは
「アロマテラピー」と「アロマセラピー」。
読み方は似ていますが、それぞれ背景にある文化が異なります。
どちらも日本語では「芳香療法」。
芳香植物(ハーブ)から抽出した香りの成分の精油を使って、心と身体を整える自然療法です。
読み方の違いは、そのまま役割やアプローチの違いにつながっています。
・アロマテラピー:フランス語読み
・アロマセラピー:英語(イギリス)読み
ここから順に整理していきます。
フランス式アロマテラピー(メディカルアロマ)

「アロマテラピー」という言葉は、1927年にフランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォセがつくった造語です。
フランスでは、精油の研究や活用を主導してきたのが医療従事者や化学者であったため、精油が治療目的で医療分野に取り入れられてきました。
フランス式アロマの特徴
- 精油を1%の低濃度から50%以上の高濃度で使うこともある
- 皮膚塗布、カプセルに入れての経口、座薬としての利用、蒸気吸入など方法が多様
- 医療目的の使用が歴史的に確立している
現在では全ての医師が精油に精通しているわけではありませんが、日本ではこうした背景から「メディカルアロマ=フランス式」と呼ばれています。
イギリス式アロマセラピー(リラクゼーションアロマ)

イギリスにアロマを広めたのは、マルグリット・モーリーです。
精油を植物油に希釈して、若さや美容、リラックスを目的としたケア法として紹介したことから、イギリス式は癒し中心のスタイルとして発展しました。
イギリス式アロマの特徴
- 精油を植物油に低濃度で希釈して使用
- トリートメントが中心
- 美容や癒しを目的としたリラクゼーションのアプローチ
「香りで癒されるアロマ」というイメージは、このイギリス式による影響が強いです。
日本のアロマテラピーはフランス式とイギリス式の融合
日本には、フランス式を広める協会も、イギリス式を広める協会もあります。
しかし、日本の法律上、精油は医薬品として扱われておらず、多くが雑貨扱いです。
医師でない方が治療行為を行うことは禁止されています。
そのため、日本でのメディカルアロマは、医師が処方する形ではなく、自分自身のセルフケアとして取り入れる自然療法として広まりました。
日本式アロマの特徴
- フランス式の理論や成分の理解がベース
- イギリス式のリラクゼーションの心地よさも取り入れる
- 日本の生活環境に合わせたバランス型に進化している
基礎としてフランス式を学ぶことで、その後の応用範囲が広がります。
あなたに合うアロマ教室の選び方
メディカル寄りのケアをしたい場合
- 精油成分の知識を深めたい
- 不調のセルフケアとして役立てたい
→ フランス式アロマテラピーが向いています。
癒し中心で楽しみたい場合
- 香りで整えたい
- トリートメントが好き
→ イギリス式アロマセラピーが向いています。
関連記事:
フランス式アロマテラピーとイギリス式アロマセラピーの特徴の違いについてはこちらの記事でもご紹介しております。
➤フランス式とイギリス式の違い
風ら花で学べるアロマ資格講座
風ら花では、NARD JAPAN認定のアロマアドバイザー講座を開講しております。
メディカルアロマを体系的に学びたい方へ向け、落ち着いた環境で丁寧にお伝えするマンツーマン講座です。
「学びが深まり、自分の軸が整いました」「一生の宝になりました」など、多くの嬉しいお声を頂いております。
無料説明会は随時開催しておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し込みくださいませ。
あなたとの学びの時間を、心より楽しみにしております。




