前回の記事【アロマテラピー】あなたにあった精油の選び方 の続きです。
まだご覧になっていない方は、前記事と併せてお読みいただくと理解が深まるかと思います。
今回は、香りがなぜ心身の健康に良いのか、脳と身体のメカニズムからお伝えいたします。
ストレスの原因は“理性と本能の不一致”
現代人の多くが抱えるストレス。
その大きな原因は、脳の「理性」と「本能」の不一致にあります。
脳には機能的に大きく2つの領域があります。
- 大脳辺縁系（本能の脳）
- 大脳新皮質（理性の脳）
私たちは、生きる中で“本能の望み”よりも“理性の判断”を優先してしまいがちです。
本当はこうしたい（本能）
でも、周りに迷惑をかけるから我慢しよう（理性）
本当はこう感じている（本能）
でも、期待に応えないといけない（理性）
こうした「本音を押し込める状態」が続くほど、心の負荷は蓄積し、やがて心身の不調へつながります。
香りは“理性よりも先に”本能へ届く
ここで、アロマテラピーの力が役立ちます。
香りは、視覚・聴覚・触覚・味覚とは異なり、
理性の脳より先に本能の脳へへダイレクトに伝わる唯一の感覚です。
好きな香りを嗅ぐと、本能の脳が「心地よい」と素直に反応します。
その瞬間、我慢や抑圧から解放され、心がほぐれ、本音の部分が喜ぶのです。
だからこそ、アロマテラピーはストレスの軽減にとても有効なのです。
香りは自律神経・ホルモン・免疫にも作用する
本能の脳のすぐ下には、
視床・視床下部・脳下垂体といった「自律神経」や「ホルモン分泌」、「免疫の調整」の“司令塔”があります。
これは身体を健康に保つためにはとても大切な場所です。
本能の脳が抑え込まれていると、司令塔の働きも鈍くなります。
逆に、本能の脳が喜んでいると、司令塔が本領発揮しやすくなります。
会社で社長が安定していると、部長も動きやすくなり、部署全体がうまく回るのと同じですね。
司令塔が正常に働くと——
・生理周期が整う
・眠れるようになる
・胃腸が安定する
・風邪をひきにくくなる
など、心身が健やかに整い始めます。
実際、風ら花のアロマ講座期間中に妊娠された方や、不妊治療をお休みして、アロマレッスンを楽しんでいらしたら自然に授かった方も1人や2人ではありません。
香りによる本能の脳の解放と、好きな学びに触れる喜びが作用したのかもしれません。
アロマテラピーの香りの働き（流れ）
好きな香りを嗅ぐ
↓
本能が喜び、抑圧から解放される
↓
視床・視床下部・下垂体がスムーズに働く
↓
自律神経・ホルモン・免疫が整う
↓
健康へ
香りの力は、このように心と身体に作用していきます。
まとめ
アロマテラピーは「香りを楽しむだけ」では終わりません。
精油の力を最大限に活かすことで、心も身体も人生までも軽やかに整えてくれます。
香りだけでなく、もっと深い活用方法について、今後も掲載してまいりますのでご覧ください。
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