フレディ・マーキュリーのパートナーシップから学ぶ


木製テーブルの上に置かれたキャンドルとカップと花瓶をぼんやりと写した写真。柔らかな光が差し込み、穏やかな愛と深い絆を象徴するような雰囲気のあるイメージ。

フレディの生き方から見える“深い愛のかたち”

前回の記事(フレディ・マーキュリーに学ぶ人生観)ではフレディ・マーキュリーの“生き方そのもの”について書きましたが、彼の人生を知れば知るほど、胸を打たれるもう一つのテーマがあります。

それがフレディを支え続けた二つの愛のかたちです。

恋人関係を解消しても“生涯の友”として寄り添い続けたメアリー・オースティン。
そして、エイズと分かってからも離れず最期まで寄り添った恋人、ジム・ハットン。

もちろん、実際には遺産の問題や家族の事情、周囲との関係性など、きれいごとだけではない“現実”があったのかもしれません。

それでもなお、この二人との関係からは、形を超えたつながりや、相手の幸せを願う深い愛が確かに存在していたように私には感じられたのです。

今回の記事では、この“二つの愛のかたち”から私が感じたことをまとめてみたいと思います。

メアリー・オースティンとの関係から見えた「成熟した愛」

恋人から“生涯の友”へ形を変えた絆

フレディとメアリーは6年間同棲し、プロポーズまでした深い関係でした。しかしある時期からフレディの様子に変化があり、メアリーは“違和感”を直感的に感じ取ります。

勇気を出して向き合ったとき、フレディは初めて同性愛者であることを打ち明けたと言われています。

このやり取りは、二人が“誠実さ”によって新しい関係に移行していった象徴のように感じられます。

メアリーが語った言葉の重み

フレディが亡くなった後、メアリーはこう語っています。

「正直に話してくれて嬉しかった。
幸せそうな彼の素顔を見て、否定できなかった。
愛する人がありのままでいられる姿が見たかった。」

ショックがあったとしても、相手の幸せな表情を見て喜べる心。
これは単なる恋愛感情ではなく、深く成熟した愛だと思いました。

メアリーにはメアリーの人生があった

メアリーはフレディとの別れの後、別の男性との間に子どもを授かり、さらに結婚と離婚も経験しています。
つまり、フレディだけを想い続けていたわけではなく、“自分の人生”をしっかり歩んでいた女性です。

その上で、フレディとの絆が切れなかった。恋人でなくても、夫婦でなくても、人としての深い信頼が残り続けたのだと思います。

私はそのバランスに、とても強さと美しさを感じます。

ジム・ハットンとの愛のかたち

フレディの最期を支えたのは、恋人のジム・ハットンでした。
フレディがエイズと診断された後も、ジムは離れず、支え、そばに居続けたと言われています。

二人の間には、メアリーとの関係とはまた違う、静かで深い愛がありました。
穏やかで支える力に満ちた、もうひとつの「本物の愛」だったのだろうと感じています。

私がフレディのパートナーシップから受け取った3つの学び

真剣に向き合うという強さ

違和感に蓋をせず、逃げず、対話すること。
メアリーが真剣に向き合ったからこそ、フレディは自分の真実を打ち明けることができ、二人は新しい絆を築けたのだと思います。

信頼は積み重ねでしか育たない

一度の会話で作れるものではなく、長く深い関わりの中で育つもの。
関係の形が変わっても、信頼が消えることはありませんでした。

その人の人生を“そのまま”受け入れること

否定せず、変えようとせず、「あなたが幸せなら、それでいい」と思える愛。
恋人関係が終わってもなお、メアリーもジムも、フレディを支え続けた理由がそこにあるのだと思います。

あなたはどう感じますか?

愛の形は一つではありません。
恋人、夫婦、友人、家族。

枠に当てはめられない絆もあります。

フレディの人生を通して、人を愛することの奥深さや、関係性の“成熟”とは何かを改めて考えさせられました。

もし私がメアリーだったら?
もし私がフレディだったら?
もし私が最後の恋人ジム・ハットンだったら?
もし私がメアリーのパートナーだったら?

と思いを巡らせました。

あなたはこの二つの愛のかたちから、どんな気づきを受け取られるでしょうか。

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