
精油をどのように活用したいですか?
アロマテラピーに興味を持たれる多くの方が、
「できるだけお薬を飲みたくない」
「子どもにはなるべく薬に頼らせたくない」
という思いでメディカルアロマを学ばれています。
横浜・あざみ野/たまプラーザのナード・アロマテラピー協会認定校である風ら花の講座(アロマアドバイザー/アロマインストラクター)では、精油の定義を「ケモタイプ精油」としております。
今回は、その理由と安全性について分かりやすくお伝えいたします。
ケモタイプ精油とは?
同じ植物でも成分が違う理由
同じ学名(世界共通の植物名)を持つ植物でも、
産地・土壌・日照・気候などの環境によって、植物が体内で作り出す成分は大きく変わります。
そのため、成分分析をしてみないと、どんな成分がどれくらい入っているのかは分かりません。
成分を分析し、
「どの成分が多く含まれているのか」
「どの芳香分類に分類されるのか」
を明確にした精油のことを ケモタイプ精油(Chemotype) といいます。
ケモタイプ精油が必要な理由①成分が違えば、作用も違う
植物が同じでも、成分が違う → 作用が違う → 使用目的が変わる
これはメディカルアロマで最も重要な視点です。
ケモタイプ精油は成分構成が明確なので、
「どの状況に、どの精油を選ぶべきか」 がはっきり分かります。
例:ローズマリーは3種類に分かれる
ローズマリーの学名は Rosmarinus officinalis。
同じ学名(同じ植物)でも、成分分析によって3種類に分類されます。
【補足】
この記事は 2017年3月時点 の情報をもとに執筆しております。
ローズマリーの学名は、植物分類の更新(APG IV/2017年頃)により、従来の
Rosmarinus officinalisから
Salvia rosmarinusへと変更されました。
現在もアロマテラピー業界や精油ラベルでは、慣例的に旧学名「Rosmarinus officinalis」が多く使用されています。
本記事では、精油の実務に合わせて旧学名表記を用いております。
ローズマリー・カンファー
肩こり、筋肉疲労、ダイエットサポート
主要成分:モノテルペン炭化水素類、ケトン類(カンファー)
ローズマリー・シネオール
風邪・インフルエンザ予防、呼吸器サポート
主要成分:酸化物類(シネオール)
ローズマリー・ベルベノン
肝臓サポート、代謝アップ
主要成分:ベルベノン
この3種のローズマリー精油は同じ植物なのに、成分分析を行うと成分構成が異なるため使用目的が全く変わることが分かります。
ケモタイプ精油が必要な理由②“安全性”
植物=安全ではない
精油の中には、
- 神経に作用する成分、
- 皮膚刺激を起こす成分、
- 妊娠中は禁忌となる成分
なども存在します。
自然のものだから安心、というわけではありません。
危険成分の含有量が明確に分かる
ケモタイプ精油なら、危険性のある成分が「何%含まれているか」が明確なため
- 「使わない方が良い方」
- 「避けた方が良いシーン」
を正しく判断することができます。
例として、ローズマリーに含まれる ケトン類 は、「神経刺激」「皮膚刺激」「流産のリスク」などの可能性があるため注意が必要です。
- ローズマリー・カンファー ・・・ ケトン多い
- ローズマリー・ベルベノン ・・・中程度
- ローズマリー・シネオール ・・・ほぼ含まれない
そのため、
- 小学生以下のお子様
- 妊娠中の方
- てんかんの既往がある方
- ご高齢の方
- 神経系が敏感な方
には避けるべきケモタイプもあります。
ケモタイプ精油なら、こうしたリスクを避けながら 安全に、効果的に 精油を使うことができます。
質の良い精油を選ぶことの大切さ
現在、精油メーカーは数多く存在し、品質もさまざまです。
- 天然ではない合成香料
- 農薬を使った植物
- 不純物の混入
- 成分の表記があいまい
こうした精油も残念ながら流通しています。
安全性・成分の明確さ・メディカル的視点での使用を考えるのであれば、
ケモタイプ精油は重要な指標 となります。
まとめ
メディカルアロマで精油を使う際には
「どの成分がどれくらい含まれているのか」を知ることが不可欠です。
「予防やセルフケアに役立てたい」
「家族に安心して使えるアロマを学びたい」
そのように考えている方には、ケモタイプ精油が最適です。
横浜・あざみ野/たまプラーザの風ら花アロマスクールでは、
ケモタイプ精油を使用したディカルアロマを基礎から丁寧にお伝えしております。
無料説明会では、アロマアドバイザー講座の内容や疑問にもすべてお答えしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「ケモタイプ精油を使ったアロマ資格講座」に興味がある方は、アロマ資格のページをご覧ください。





