
数多くあるラベンダーの品種の中でも、もっとも安全で使いやすく“万能精油”として親しまれているのが ラベンダー・アングスティフォリア。
この記事では、その歴史や成分、作用、使い方、スピリチュアルな側面まで幅広くご紹介いたします。
この精油の深い魅力に触れ、日々の暮らしがより豊かになりますように。
ラベンダー・アングスティフォリアの起源と歴史
ラベンダー・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)は、古代エジプト・ローマ・ギリシャの時代から香料や薬草として愛されてきた植物です。
「angustifolia」はラテン語で「狭い葉」という意味を持ち、真正ラベンダーの特徴を表しています。
中世ヨーロッパでは洗濯物の香り付け、浄化、疾病予防として幅広く活用され、修道院でも栽培されていました。
18〜19世紀にはフランス・プロヴァンス地方で産業化が進み、香水や化粧品に欠かせない存在に発展しました。
そして20世紀、化学者ルネ・モーリス・ガットフォセが火傷をラベンダー精油で治癒した経験がきっかけとなり、「アロマテラピー」という概念の誕生につながったことでよく知られています。
※当時使用されたラベンダーが現在のアングスティフォリアと同一品種だったかどうかは諸説ございます。
ラベンダー・アングスティフォリアの成分と作用

精油の働きは、中に含まれる主要な香り成分の作用によって決まります。
ラベンダー・アングスティフォリアに含まれる成分は、主に以下の2つの成分グループが特徴です。
エステル類
- 心身をゆるめるリラックス作用
- 緊張緩和・鎮静作用
モノテルペンアルコール類
- 抗感染作用
- 皮膚の再生サポート
ラベンダー・アングスティフォリアはリラックス作用と感染予防の両方を兼ね備えた、大変使いやすい精油です。
風ら花のアロマアドバイザー講座では、日常で使いやすい40種類の精油の成分と作用、そして具体的な使い方についてお伝えし、自分で健康管理ができる「セルフ薬草調合師」を増やすことを目指しています。
ラベンダー・アングスティフォリアの具体的な使用例
- 眠れない時
- 緊張している時
- 血圧が高い時
(※血圧降下剤を服用している場合は使用をお控えください) - 火傷
- 虫刺され
- かゆみ
- スキンケア
- 感染症予防
レッスンではラベンダー・アングスティフォリアを使ったブレンドを作って、他の精油との相乗効果を体感して頂きます。
スピリチュアルな視点でのラベンダー・アングスティフォリア
1. メディテーション
深呼吸とともに香りを取り入れることで、心の安定・鎮静を促します。
風ら花のトリートメントでは、誘導呼吸で香りの瞑想を取り入れております。
2. 不要なエネルギー浄化
ストレスが強いときの空間浄化にも適しています。
3. シェディング浄化
エステル類はマイナス電子を帯びた成分で、
プラスイオンの不活性化が必要な場面のサポートになるとされています。
※医学的診断基準が確立されていないため、因果関係の証明は難しい現状です。
占星術とラベンダー・アングスティフォリア
ラベンダー・アングスティフォリアは、占星術の世界でも活用できます。
乙女座
ラベンダー・アングスティフォリアは、その清潔さや整頓された香りから、乙女座に関連付けられることがあります。
乙女座の特性である純粋さ、調和、そして実用性と同様に、ラベンダーは浄化作用やリラックス効果をもたらすことで知られています。
この星座は、地に足をつけて実践的な方法で世界を見る傾向があり、ラベンダーの力もそれに合致しています。
天秤座
天秤座は調和とバランスを象徴する星座であり、ラベンダー・アングスティフォリアもその穏やかな香りと心地よい効果によって、天秤座のエネルギーを表現することもできます。
ラベンダーは心身のバランスを整え、調和をもたらすことで知られています。
天秤座の人々は公正で平和な解決策を求める傾向があり、ラベンダーの香りはその心を落ち着かせる一助となるでしょう。
魚座
魚座は感受性が高く、夢想的な性格を持つ人々を表しています。
ラベンダーの優雅な香りは、魚座の人々に安らぎをもたらし、夢の世界に浸る手助けをします。
また、魚座は芸術や創造性に対する情熱を持ち、ラベンダーの香りがインスピレーションを呼び起こすかもしれません。
精油の反応は人それぞれ異なります。
太陽星座だけでなく、ほかの天体配置や、今どんなエネルギーの流れの中にいるのか、そして「どのように変わりたいのか」という方向性によっても、必要な香りは変わってきます。
大切なのは“あなたの今の状態” に合わせて取り入れることです。
状況や目的に沿って香りの力を生かすことで、本来の調和や安らぎがより引き出されていきます。
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