
横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする精油辞典シリーズ。
現代人のお困りである肩こりや首のこりにおすすめのリトセア精油をご紹介いたします。
情報社会の昨今、朝から寝る前までスマホが手放せない。
長時間のデスクワークで首や肩がガチガチ。
姿勢は前のめり、巻肩姿勢で血流が悪くなっていて、困った!
なんて方には以前ご紹介した「ユーカリ・レモン」が役立ちます。
ただ、ユーカリ・レモンの香りが少し強く感じられる方には、レモンに似た爽やかな香りのリトセア精油が受け入れやすくおすすめです。
この記事では、リトセア精油の作用や使い方、注意点まで詳しくお伝えいたします。
精油プロフィール
- 学名:Litsea cubeba
- 科名:クスノキ科
- 抽出部位:種子(実)
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:中国など
植物としての特徴
リトセアはクスノキ科の常緑小高木で、東アジアを原産とする植物です。
「メイチャン」、和名では「アオモジ」とも呼ばれ、小さなコショウのような実をつけるのが特徴です。
この実には柑橘系の爽やかな香りが豊かに含まれており、精油もこの果実から抽出されます。
温暖湿潤な地域に自生し、生命力の強い植物として知られています。
歴史や文化背景
リトセアは古くから中国や東南アジアの地域で、食用・薬用・香料として広く使われてきました。
葉や果実を料理の香りづけに用いたり、民間療法として消化促進や身体のケアに活用してきた歴史があります。
近代になってから精油としての利用が広まり、現在ではアロマテラピーや天然香料の分野で注目される存在となっています。
芳香成分類と主な作用(多い順)
テルペン系アルデヒド類(ゲラニアール、ネラールなど)
- 抗炎症作用
- 鎮痛作用
- 蚊忌避作用
※リトセアの主成分の芳香成分類はユーカリ・レモンと同じですが、芳香分子が異なります。
(ユーカリ・レモンはシトロネラール)
この芳香成分類のテルペン系アルデヒド類の作用の特徴は強力な抗炎症作用です。
そのため肩こり、腰痛、関節痛などに役立ちます。
また、ゲラニアール、ネラールは蚊などの昆虫に対する忌避作用も持つため、夏場の虫よけとしても活用できます。
リトセア精油の禁忌・注意事項
テルペン系アルデヒド類を多く含む精油のため、皮膚刺激が出やすい場合があります。
皮膚に使用する場合は必ず植物油などで希釈し、低濃度でご使用ください。
敏感肌の方は事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
また、柑橘系の香りに近い印象がありますが、光毒性はありません。
NARDアロマスクール認定校講師からのコメント
リトセアはレモングラスと主成分の芳香分子が同じで、ユーカリ・レモンと芳香成分類が同じなので、同じ用途で使える精油です。
この3種の中では一番香りの癖が少ないので、トリートメントでは一番人気の精油です。
また、施術では「さっぱりしたシトラス系の香りがいい」というご要望をいただくことがありますが、レモン精油は光毒性があるため日中の施術には使えず、調合してもあっという間に香りが消えてしまうという難点があります。
その点、リトセアは光毒性がなく、香りの癖も少なくて、しっかりと香るので、シトラス系の香りをご希望の方にとてもおすすめしやすい精油です。
実際の施術では、リトセアとレモングラス、ユーカリ・レモンをお客様に嗅いでいただいて、お好みで選んでいただくようにしています。
もちろんユーカリ・レモンの香りが好きという方もいらっしゃいます。
肩こりや腰痛、血液・リンパの滞りが気になる方に、香りのご要望を叶えながら同時にケアもできる、一石二鳥の精油です。
リトセア精油の使い方
リトセア精油は、トリートメントオイル・スプレーなど幅広く活用できます。
肩こり・首こりのケアと、虫よけに役立つレシピをご紹介します。
風ら花おすすめレシピ
肩・首こりケアトリートメントオイル(1回分)
- リトセア 1滴
- ペパーミント 1滴
- ホホバ油 5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.にホホバオイルを入れて混ぜます。
【使い方】
適量を手に取り、肩・首すじ・背中の上部になじませてください。
入浴後の皮膚の温度が上がった血行が良いタイミングでのご使用が吸収が高く効果的です。
※ペパーミントは神経毒性の禁忌があるケトン類を含むため赤ちゃんや小さなお子様、妊娠中・授乳中の方、神経系のご病気をお持ちの方は使用をお控えください。
天然虫よけスプレー
- リトセア 3滴
- ユーカリ・レモン 2滴
- ゼラニウム・エジプト 2滴
- 乳化剤 数滴
- 精製水 20ml
【作り方】
- 精油をビーカーに必要滴数入れてブレンドします。
- 1.に乳化剤を入れて混ぜます。
- 2.に精製水を入れて混ぜます。
- 20mlのスプレー瓶に入れてよく振って使います。
【使い方】
よく振ってから、刺されたくない部分のお肌(お顔以外)に直接、または身体から少し離してスプレーし、香りをふんわり身にまとってください。
蚊が苦手な香り成分ですので、香りが維持できているうちは蚊が寄ってきにくくなります。
香りが無くなったら、またスプレーしてください。
ただし、皮膚刺激がありますので、お肌の状態を見ながら、バランスを調整してください。
まとめ
リトセア精油は、テルペン系アルデヒド類の抗炎症作用を活かして、肩こり・首こりのケアに役立つ精油です。
さらに蚊などの昆虫に対する忌避作用も持つため、夏場の蚊よけとしても活躍します。
ユーカリ・レモンと同じ成分類を持ちながら、よりやわらかくまろやかな香りで取り入れやすいのが特徴です。
その作用や使い方を知ることで、日常のセルフケアに安心して活用することができます。
【肩こり・腰痛に有効な精油】
メディカルアロマをもっと知りたい方へ
精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。
さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。
風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。
自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。
疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。
精油が、より深く、あなたの暮らしに応えてくれるようになります。




