
なぜ今「誤嚥」を心配する人が増えているのか
あなたは、どんなお気持ちでこのページをご覧になっているのでしょうか。
大切なご家族の誤嚥性肺炎を少しでも防ぎたい、そんなお気持ちでお調べになっているのかもしれません。
私自身も49歳(2019年現在)になり、水分の少ないサツマイモなどを食べる時に「喉に引っかかる感じ」が増え、昔よりむせやすくなりました。加齢とともに、粘膜の潤い・筋肉・反射の力が少しずつ弱くなっていくのだと実感しています。
通常、食べ物は食道を通って胃へ運ばれます。
しかし嚥下力が落ちると、誤って気道側へ入ってしまうことがあり、これが誤嚥性肺炎の原因になります。
ご高齢の方にとっては命に関わるケースもあり、事前のケアが非常に大切です。
医師が開発した誤嚥予防の商品に黒胡椒精油
最近、嬉しいお知らせを生徒さんからいただきました。
訪問看護をされている方で、勤務先の院長先生が自然療法に前向きになられ、在宅患者さんへ黒胡椒精油を使った誤嚥予防の「むせにご縁なし」という商品を勧められることになったとのことでした。
この商品は雑貨扱いで医薬品ではありませんが、医師が黒胡椒精油の嚥下を促す働きに着目して開発されたそうです。
アロマテラピーでのブラックペッパー精油

ブラックペッパーの歴史
アロマテラピーでいう黒胡椒精油はブラックペッパーのこと。
古代ギリシャ・ローマ時代から貴重なスパイスとして扱われ、日本には奈良時代に伝わったといわれます。
期待できる働き
ブラックペッパー精油は、心と身体を温めて元気にし、消化のサポートにも利用されてきました。
主成分である「モノテルペン炭化水素類」と「セスキテルペン炭化水素類(+)」は、体液循環を促し、身体の巡りを高める特性があります。
嚥下力が低下している方にとって、体の巡りが良くなることはサポートの一つとして役立つ可能性があります。
ご高齢の方への誤嚥予防の選択肢
ご高齢で誤嚥性肺炎が心配な方は、医師が開発した黒胡椒精油を用いた商品を取り入れてみるのも一つの選択肢かと思います。
40〜60代が今からできる予防ケア
まだ誤嚥まではいかなくても、私のようにむせやすさを感じ始める年代の方には、ブラックペッパー精油を植物油で希釈して胸元に塗布する方法もおすすめです。
安全な希釈濃度
ブラックペッパー精油は皮膚刺激があるため、必ず希釈して使用します。
1%:植物油5mlに精油1滴
2%:植物油5mlに精油2滴
3%:植物油5mlに精油3滴
食事前に胸元へ塗布すると巡りが整いやすく、身体の機能低下の予防にも役立ちます。
使用の注意点
- 精油の原液塗布は避ける
- 同じ精油の長期連用はしない(3週間使ったら1週間休むサイクルがおすすめ)
自分に合う使い方を知りたい方へ
精油は体質や生活環境によって、合う方法がそれぞれ異なります。
安全に、そして効果的に使いたい場合は、風ら花のワンディレッスン「オーダーメイド講座」で個別に学んでいただけます。
また、「アロマアドバイスセッション」ではご相談を承っております。



