パチュリー精油の効能と使い方|ニキビ跡・スキンケアと心の安定に役立つ理由


パチュリーの植物の葉(Pogostemon cablin)
パチュリーの植物(Pogostemon cablin)

「なんだか気持ちがふわふわして落ち着かない」「肌の代謝を上げたい」……そんな時、力強い味方になってくれるのがパチュリー精油です。

横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする、精油の深い魅力に迫るシリーズ。今回は、血液の循環を促進し、細胞を生まれ変わらせる力と、深く落ち着いた香りで心を整える精油として知られるパチュリーに焦点を当てます。

香りによる精神安定作用と、成分によるスキンケアへの有用性。独特な個性を持ち、香水のベースノートとしても欠かせないパチュリーの作用や使い方、プロの視点による注意点まで詳しくご紹介します。

パチュリー精油のプロフィール

  • 学名Pogostemon cablin
  • 科名:シソ科
  • 抽出部位:葉
  • 抽出方法:水蒸気蒸留法
  • 主な産地:インドネシア、インド、ベトナムなど

植物としての特徴と歴史的背景

パチュリーはインドネシア原産のシソ科の多年草で、高さ1mほどに成長し、厚みのある葉をつけます。 面白いのはその製法です。収穫した葉を一度乾燥させてから蒸留することで、香りが熟成され、パチュリー特有の深く重厚な香りが生まれます。 歴史的にはインドや中国で防虫剤として重宝されてきました。19世紀、東洋からヨーロッパへ運ばれるカシミアのショールに、虫除けとしてパチュリーの葉が挟まれていたことから、その香りが「異国の贅沢な香り」として流行したというエピソードもあります。現代でも、高級香水の香りを長持ちさせるベースノートとして非常に重要な役割を担っています。

パチュリー精油の香りと心への作用

深く重みのある「土」や「寺院」を思わせる香りが特徴です。 この落ち着いた温かみのある香りは、考えすぎて頭が疲れている時や、不安で足が地についていないような感覚がある時に、心を静かに鎮めて安心感を与えてくれます。自分自身を見つめ直し、グラウンディング(地に足をつけること)したい時の芳香浴に最適です。

芳香成分類と主な作用(多い順)

パチュリーに含まれる成分は、心と体の両面をサポートしてくれます。

セスキテルペン炭化水素類+(α-ブルネッセンなど)

  • 主な作用:うっ滞除去作用など
    血液やリンパの滞りを流す助けとなります。

セスキテルペン炭化水素類-(α-グアイエンなど)

  • 主な作用:抗炎症作用など
    お肌や体の炎症を抑えるケアに役立ちます。

セスキテルペンアルコール類(パチュロールなど)

  • 主な作用:うっ血除去作用、ホルモン様作用、細胞再生作用
  • 細胞の再生を促し、お肌のコンディションを整えるパチュリーの核となる成分です。

パチュリー精油の禁忌・注意事項

  • ホルモン様作用:ホルモン治療をされている方、ホルモンに関わる疾患のある方は使用をお控えください。
  • 香りの持続性:香りが非常に強く残りやすいため、使用量は少量から試すことをおすすめします。
  • 使用場所への注意:香りが衣類などに残る場合がありますので、使用する場所にも注意してください。

NARDアロマスクール認定校講師からのメッセージ

パチュリーは、「シソ科」で抽出部位が「葉」なのに、樹脂のような、とても落ち着いた深い香りがします。

私は学びたての頃、この精油が「ラベンダー」や「ペパーミント」などと同じ「シソ科」で、抽出部位が「ユーカリ」などと同じ「葉」であるにもかかわらず、この深くて独特な香りを放つことにとても衝撃を受けました。

個人的にはとても好きな香りです。

ただ、やはり独特であるがためにお好みが分かれますので、苦手な生徒さんやお客さまもいらっしゃいます。

以前、トリートメントにいらしたお客さまがトリートメントで使用する精油として選ばれたのですが、香りの持続時間が長いため、おうちに帰られてご主人に指摘されたという経験もありました。

ですのでセレクトする場合は、ご本人のお好みだけでなく、香りの持続時間が長いこともご説明したうえで選択する必要がある精油です。

好きな方にとっては、精神的に落ち着きたいときや心が揺れているときにそっと寄り添ってくれる香りです。

パチュリーは香りの持続時間が長いベースノートの精油ですので、トップノートやミドルノートの精油とブレンドすると、とてもバランスの良い調合になります。

また、細胞再生をサポートする作用があるため、香りが苦手でなければニキビ跡など、代謝が低下していつまでも跡に残ってしまう場合などのスキンケアにもおすすめです。

パチュリー精油の使いかた・おすすめレシピ

リラックスブレンドスプレー

心を落ち着かせたいとき、空間や手首などにスプレーして、ゆっくりと深呼吸とともに香りを味わってください。

  • パチュリー:1滴
  • ラベンダー・アングスティフォリア:3滴
  • ゼラニウム・エジプト:2滴
  • 乳化剤:数滴
  • 精製水:20ml

【作り方】

  1. ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
  2. 1に乳化剤を数滴入れて混ぜます。
  3. 2に精製水を20ml入れて混ぜます。
  4. 3を20ml遮光スプレー瓶に入れます。

【使い方】

リラックスしたいときに、空間や手首などにスプレーして、ゆっくりと深呼吸とともに香りを味わってください。

肌ケア用トリートメントオイル

乾燥が気になる部分や、細胞再生を助けたいお肌のケアに。

  • パチュリー:1滴
  • ラベンダー・アングスティフォリア:1滴
  • ホホバ油:5ml

【作り方】

  1. ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
  2. 1にホホバオイルを入れて混ぜます。
  3. 2を遮光瓶ボトルに入れます。

【使い方】

気になるお肌の部分に少量塗布してください。

まとめ

パチュリー精油は、心を落ち着かせ、肌のコンディションを整える働きを持つ精油です。深く安定感のある香りは、忙しい日常の中で心を静かに整える時間を与えてくれます。作用や使い方を知ることで、日々のセルフケアに安心して取り入れることができます。


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メディカルアロマをもっと知りたい方へ

精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。

さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。

風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。

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