安全・品質の確かな精油を選ぶための10の確認事項


NARDアドバイザー講座で使用する精油が整然と並ぶ精油ボックス

品質の確かな精油を選ぶ理由

アロマテラピーを楽しむのに不可欠な精油。

メーカーが多すぎて、何を基準に選べば良いのか分からない。

同じ名前の精油でもメーカーによってお値段が大きく違うから余計、分からないという声をよく伺います。

精油は分子が小さく親油性であるため、皮膚塗布はもちろん、香りを嗅ぐ場合でも鼻の粘膜から吸収され、血流にのります。

だからこそ、合成成分や不純物、農薬、防腐剤などが一切入っていない、品質の確かな精油を選ぶ必要があります。
では、どんな点を確認すれば良いのでしょうか。

質の良い精油を選ぶための基本チェック項目

① 学名

植物から抽出された精油には、国際植物命名規約に基づいたラテン語の植物学名が記載されています。

学名の記載は、合成ではなく植物由来の精油である目安になります。

例えば、イランイランはCananga odorata
Cananga=属名、odorata=種小名)という学名です。

② 精油の抽出部位

花、葉、根など抽出部位が異なると、同じ学名でも香りや作用が変わることがあります。

③ 抽出方法

水蒸気蒸留法、圧搾法、溶剤抽出法(アブソリュート)、超臨界流体抽出法など。

抽出方法により香りや作用、安全性が変わります。

特にアブソリュートは溶剤の微量残留がある可能性があるため、皮膚塗布には水蒸気蒸留法の方が安心です。

④ 産地

同じ学名でも、日照条件や土壌などによって香りや成分が異なります。

⑤ 無農薬

皮膚塗布で使用する場合は特に、無農薬(有機栽培)が安心です。

⑥ 蒸留年月

蒸留から時間が経つほど酸化が進む可能性があります。

できるだけ新鮮なものを選びましょう。

⑦ 品質保証期限

未開封の品質が保証される期限です。

開封後はミカン科は半年、それ以外は1年以内が目安です。

より安全性の高い精油を選ぶ追加チェック項目

⑧ 成分分析表(ケモタイプ精油)

どの成分が何%含まれるかを明確にすることで、目的に合った精油を安全に使用できます。

ケモタイプ精油については関連記事も参考になさってくださいませ。

【関連記事】
🍃ナードアロマテラピー協会の定義するケモタイプ精油とは
🍃安心!効果的!メディカルアロマのケモタイプ精油

※成分の読解は専門知識が必要になります。
 読解方法はアロマアドバイザー講座でお伝えしております。

⑨ ロット番号

抽出ごとに検査され分析表と瓶に印された番号です。

瓶の番号と成分分析表の番号が一致していることは、品質保証の大切なポイントです。

⑩ 酸価・ケン化価・屈折率・比重・旋光度

これらの数値が基準値以内であるかどうかで、不純物の混入がない純粋な精油かどうかを確認できます。

安全な精油メーカーを選ぶポイント

精油メーカーはたくさんあり、それぞれにこだわりや個性があります。

まずは、必要な基準をどれくらい満たしているのかを確認し、メーカーの理念をしっかりと見極めることが大切です。

不明な点があれば、直接問い合わせてみて、誠実で知識のある対応をしてくださるメーカーを選ぶと安心です。

いくつか品質の確かな精油メーカーがある中で迷ってしまったら、同じ学名の精油を数種類嗅ぎ比べてみて、自分にしっくりくるメーカーを探してみるのも良いでしょう。

香りはメーカーによって大きく違うことがあります。

おすすめの精油メーカー(風ら花の視点)

講師が精油ボックスから精油を取り出している授業中の手元の様子

20年以上(2017年現在)アロマテラピーを実践してきて、これまで複数の精油メーカーを使用してきましたが、私が一番安心して使用できるメーカーは、健草医学舎経由のプラナロム精油です。

その理由は、風ら花が認定校になっている指定メーカーだからというだけではありません。

何よりも、香りの良さと、健康維持のために確実な変化を実感できた経験があるからです。

そして主観だけではなく、客観的な理由としても次の点が挙げられます。

  1. 上記の①〜⑩のすべての条件を満たしている。
  2. 日本の正規輸入代理店である健草医学舎が、精油を仕入れる前にサンプルを取り寄せ、成分の分析・農薬の有無などの安全基準を確認し、基準を満たした場合のみ輸入している
  3. 輸入後は、第三者機関である厚生労働大臣登録検査機関にて成分分析を実施。
  4. 万全の状態で精油を保管し、輸入後も 50本に1本は抜き打ちで検査している。

ここまで徹底した、まじめ過ぎるくらいの管理をしているメーカーは、私の知る限り今のところ他にはありません。

これは決して、「他に高品質なメーカーがない」という意味ではありませんし、他のメーカーを否定しているわけでもありません。

成分分析には非常に高額な費用がかかるため、そこまでの検査が難しくても、誠実に高品質の精油を提供されているメーカーはあると思います。

ただ、メーカーや販売員が「安全です」と説明していても、実際に検査すると農薬が検出される例があるのも事実です。

そのため、確実に信頼できる証拠は、どうしても “目で見える形のデータ” になります。

その点、健草医学舎経由のプラナロム精油は、
プラナロム社 → 健草医学舎 → 第三者検査機関という 3段階の厳重なチェックが行われ、

その客観的、結果がデータとして一般消費者の私たちにも提示されるため、安心して選ぶことができるのです。

それ以外のメーカーを選ぶ場合は、
あなた自身の「目で見て」「耳で聞いて」「感覚的に信頼できるかどうか」がとても大切です。

また、植物の生産から抽出、ボトリングまでの一連の工程を自分の目で確認し、仕入れている業者さんであれば、安心できる可能性はかなり高くなります。

個人輸入と日本発売プラナロム精油の違い

プラナロム社の精油は、品質の安全性に対して非常にしっかりとした理念を持って成分分析を行っています。
しかし、海外で販売されているプラナロム精油には、1瓶ごとの成分分析表は添付されていません。

そのため、海外でプラナロム精油を購入したり、個人輸入した場合は、ロットごとの詳細な成分分析表を確認することができません。

一方、日本で購入できるプラナロム精油は、正規代理店である健草医学舎を経由しており、
輸入後に国内で改めて成分分析を行い、その検査結果が各ビンに必ず添付されています。

では、なぜ「品質の良い精油」をわざわざ輸入後にもう一度検査しているのでしょうか。

プラナロムの原料農場は無農薬栽培ですが、
風や昆虫が近隣の農薬使用農地から飛散させる可能性はゼロではありません。

また、輸送中のトラブルやラベリングミスなど、人為的な影響が起こる可能性も完全には排除できません。

そのため、これらのリスクを防ぐ目的で
何重にも確認を行い、消費者の手元に届く前に厳重にチェックしているのです。

その分、海外購入や個人輸入より価格は高くなってしまうという難点はあります。

けれど私は、「安心・安全に対してお支払いをしている」という気持ちで選んでいます。

まとめ(安全な精油を選ぶために)

日本では精油は雑貨扱いです。
その中で香りを嗅いだり皮膚に塗布したりするためには、品質の確かな精油を選ぶ必要があります。

最低限確認したいのは、学名・抽出部位・抽出方法・産地・無農薬・蒸留年月・品質保証期限。

そして、成分分析表・ロット番号・酸価・屈折率などが分かれば、より安心です。

今のところ、上記すべてを満たしているのは私が知る限りは日本国内販売のプラナロム精油です。

成分分析表を読めるようになるとアロマテラピーはもっと楽しくなります。

皆様が安全なアロマテラピーを楽しめますように。

精油を深く理解されたい方へ

精油を安心して選ぶためには、香りの印象だけでなく、学名・産地・抽出方法・成分分析表など、“品質を裏付ける情報” を自分で読み解ける力が欠かせません。

ナードアロマテラピー協会のアロマアドバイザー講座では、精油の成分やケモタイプ、品質の見極め方、安全性について、体系的に学ぶことができ、成分分析表の理解や判断力がしっかりと身につきます。

成分を理解できるようになると、流行や曖昧な情報に左右されることなく、必要な精油を根拠をもって選べる“確かな軸”が育ちます。

精油の本質をより深く理解されたい方は、下記のリンクから講座内容をご覧くださいませ。

NARDアロマテラピー講座の詳細はこちらからどうぞ
アロマアドバイザーの詳細はこちらからどうぞ
受講生の声はこちらからボタン(風ら花グリーン・金の装飾入り)
無料説明会のお申し込みはこちらからどうぞと書かれた緑色のボタン画像。金色の装飾が施された上品なデザイン。
お問い合わせはこちらからボタン(風ら花オレンジ・金の装飾入り)

PAGE TOP