
薬草センブリとの出会い
毎年、年末には大山へお参りをするのが習慣になっております。
今年は紅葉が遅く、ちょうど混雑のピークと重なってしまい、いつも伺うお気に入りのお店は団体客で満席。
入れずに残念に思っていたところ、ふと立ち寄ったお土産屋さん兼お食事処で、思いがけず薬草「センブリ」と出会いました。
「千回煎じても苦い」という名を持つセンブリ。
罰ゲームにも使われるほど強烈な苦味で有名です。
未体験だった私は、ちょうど胃の疲れを感じていたこともあり、「どれほど苦いのか」「本当に効くのか」を試してみたくなり、購入してみました。
センブリの作用と歴史
使用部位:植物全体
生薬名:センブリ/トウヤク(当薬)
江戸時代以降の用途
- 健胃薬
- 整腸薬
- 育毛
江戸時代より前の用途
- 衣類のノミ・シラミ除け(煎じ液で洗浄)
- 屏風の虫食い防止として糊に混ぜる
※日本薬局方では苦味健胃剤・止瀉薬として収載。
御岳百草丸や陀羅尼助などの伝統薬にも含まれ、単独でも民間薬として親しまれています。
実際に飲んでみた感想

ハーブも漢方も健康食品も、これまでさまざま試してきたので「きっと平気」と思っていましたが……想像以上の苦さでした。
これは確かに罰ゲームに使われるのも納得です。
毎日のお茶代わりにとは、さすがに難しい味わいです。
一緒に飲んだ友人は最初の一口で上の猫の画像のような顔になっていましたが、二口目からは慣れてきたのか、普通に飲めていました。
肝心の作用ですが、私は飲んだあとに胃の重さがスッと楽になり、確かに健胃の働きを感じられました。
センブリを飲んでみて
美味しさを楽しむ薬草ではありませんが、確かに胃には働いてくれる植物でした。
今回の体験で「昔から健胃薬として使われ続けてきた理由」を身をもって感じられました。
今はもう手元にありませんが、またどこかで出会ったら、必要なときに少量だけ楽しむのも良いかもしれません。


