
2017年ナード・アロマテラピーセミナー2日目のレポートです。
1日目の内容は、前回の記事にまとめております。
2017年 2日目のテーマ
2日目のメインテーマは
「理想的な効力と有効成分を持つ精油による皮膚に関するアプローチ」でした。
肌の状態が整うと、それだけで心まで軽くなる瞬間があります。
私自身、10代〜30代前半までニキビやトラブルに悩んできた経験があり、肌が揺らぐと気持ちが沈む感覚をよく覚えています。
蚊に刺された跡が長く残ったり、かゆみが引かず掻きこわしてしまったり。
そんな“皮膚の弱さ”によるストレスを抱えてきたからこそ、同じように悩む方の気持ちはとてもよく分かります。
皮膚は内面の鏡
「皮膚は内面の鏡」と言われるように、肌は身体・感情・精神の状態を映し出します。
ナード協会代表のボドゥ薬学博士も
「皮膚はあなたの身体であり、感情であり、精神です。あらゆる心配事や試練は、皮膚に正直に表れます。」
と語っていらっしゃいました。
苦手な上司の方が異動になっただけで、荒れたお肌が一気に落ち着いたお客様を拝見したことがあります。
まさに「皮膚は正直」。内側の変化は肌に現れます。
美しい肌を育てるためには、外側のケアだけでなく、内側のケアも欠かせません。
肌トラブルとの向き合い方
私自身が行ってきたことは、以下のようなシンプルな積み重ねでした。
外側のケア
- 自分に合うスキンケアとの出会い
- 清潔に保つ丁寧な習慣
内側のケア
- 栄養バランスのよい食事
- 便秘しない生活
- 無理をしすぎず、ストレスをためない工夫
- ヨガ・太極拳・瞑想などで心を落ち着ける習慣
これらの積み重ねで、肌トラブルは大きく減っていきました。
今では、お客様のケアでも「外側」と「内側」の両方の視点を大切にしています。
フェイシャルで使用する精油は、左脳(知識)+右脳(感覚)の両方で、その方にとって最適なものをブレンドしています。
セミナーで得た精油の新しい視点
今回のテーマでは疾患名がつくケースの処方も多く紹介されましたが、個人的に興味深かったのは
ローズマリー・カンファー、ローズマリー・ベルベノン、レモン精油にピーリング的な作用がある
という点でした。
普段よく使用している精油でも、あらためて新しい発見があり、今後のブレンドの幅がさらに広がりそうです。
2日目の処方テーマ一覧
- ニキビ
- クマ
- 目の下のたるみ
- 日焼け
- 膿瘍
- 酒さ
- マメ(水泡)
- 火傷、擦り傷
- 皮膚カンジダ
- 膣カンジダ
- 口腔カンジダ
- 水虫
- 爪白癬
- 帯状疱疹
- フケ
- 痛んで弱った毛髪
- 抜け毛のトラブル など
最後に ― 皮膚が伝えるもの
ボドゥ博士の言葉で、最も心に残った一節があります。
「皮膚を通した接触や感触は、人と人との関係が育まれる過程で、最も大切な情報を伝えます。」
握手やトリートメントで触れた瞬間、
温かさ、冷たさ、湿度、柔らかさ、硬さ──
言葉で説明できない多くの情報が、皮膚を通して伝わります。
皮膚は本当に奥深い器官なのだと、あらためて感じます。
だからこそ、施術の際はどんな日でも、心をニュートラルに保ち、丁寧に触れることを大切にしています。
これは、目には見えないけれど確かに伝わる「在り方」であり、長年変わらず守り続けている私のスタンスです。
また、トリートメント講座でも、技術だけでなく“施術者の在り方そのものがトリートメントの質を変える”という視点を非常に重視してお伝えしています。
眼には見えないものですが、だからこそ大切にしたい。
その在り方は、お客様のお肌や心に良い影響として確かに届く──そう実感しております。
🌿トリートメントとトリートメント講座
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