
横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする、精油の深い魅力に迫るシリーズ。
今回は「天然の湿布」とも呼ばれるウィンターグリーン精油に焦点を当ててご紹介します。
スーッとしたシャープな香りが特徴で、筋肉や関節の不快感を和らげ、身体を軽やかに整えてくれる精油です。
スポーツ後のケアや、慢性的なコリ・痛みのサポートとして、メディカルアロマの分野では欠かせない存在です。
この記事では、ウィンターグリーン精油の特徴や成分、使い方、注意点まで詳しくご紹介します。
精油プロフィール
- 学名:Gaultheria procumbens
- 科名:ツツジ科
- 抽出部位:葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:カナダ、中国など
植物としての特徴
ウィンターグリーンは、北アメリカ原産の常緑低木です。
寒冷な地域でも地面を這うように育ち、冬でも緑の葉を保つことから「ウィンターグリーン」と呼ばれています。
赤い実をつけることでも知られ、厳しい自然環境の中でたくましく生きる植物です。
歴史や文化背景
ウィンターグリーンは、古くからネイティブアメリカンにより、筋肉痛や関節痛、頭痛などのケアに用いられてきました。
葉を噛んだり、湿布として使われていた歴史があり、その鎮痛作用は経験的に知られていた植物です。
香りの特徴
湿布を思わせる、シャープで清涼感のある香り。
芳香成分であるサリチル酸メチルは、湿布の成分と類似しているため、いわゆる湿布用の香りがします。
好き嫌いは分かれやすいものの、身体が不調を感じているときには「必要な香り」として心地よく感じられることも多い精油です。
芳香成分類と主な作用
エステル類(サリチル酸メチル)
鎮痛、抗炎症、血行促進作用
ウィンターグリーン精油の成分のほぼ99%を占めるのが、サリチル酸メチルです。
サリチル酸メチルは、解熱鎮痛剤のアスピリンや湿布の成分と類似した構造を持つため、鎮痛・抗炎症・血行促進など、多様な働きを発揮します。
そのため、筋肉痛、関節の違和感、コリ、運動前後のケアなどに高い効果が期待されます。
ウィンターグリーン精油の禁忌・注意事項
・サリチル酸メチルを高濃度に含むため、使用量・希釈濃度を厳守してください(20%以上にはしない)
・アスピリンと同じ体内代謝を起こすため、アスピリンアレルギーのある方は使用不可
・必ず植物油で希釈し、ポイント使いで使用してください
NARDアロマスクール認定校の講師からのコメント
ウィンターグリーンは、「効く精油」「結果が分かりやすい精油」の代表格です。
メーカーによって、いわゆる湿布臭の強さには差があります。
芳香成分であるサリチル酸メチルの含有率が高いほど、お薬のような香りは強くなります。
そのため、私自身は、全身トリートメントにはあまり向かない精油だと感じています。
ただ、以前、整形外科に勤務されている看護師さんの生徒さんが、「なじみのある香りで、むしろ良い香りに感じる」とおっしゃり、バスオイルとして全身に使用され、特に問題なく使えたというケースもありました。
また、肩や首のこりがひどい方や腰痛の方は全身に使っても抵抗を感じないといった方もいらっしゃいます。
このように、香りの感じ方には個人差がありますので、ご自身の感覚を大切にしながら、使用範囲や滴数を調整してみてください。
ただし、最初は必ず1滴などの少量からの使用をおすすめいたします。
レッスンでは、「これ、まさに湿布ですね」と驚かれることも多く、アロマ=癒し、というイメージが良い意味で覆される精油でもあります。
肉体的な鎮静にはとても有用で、正しく使えば、とても頼もしい存在です。
ウィンターグリーン精油の使い方
ウィンターグリーン精油は、トリートメントオイルなどで不調部分へのポイント使いでの活用がおすすめです。
風ら花おすすめ処方
肩・首のこりをやわらげるケアのブレンド
- ウィンターグリーン 1滴
- ユーカリ・レモン 2滴
- ヘリクリサム 1滴
- ペパーミント 1滴
- カロフィラム油 10ml(※ホホバ油で代用可)
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.に植物油を入れて混ぜます。
- 2.を遮光瓶に入れます。
【使用方法】
首・肩・肩甲骨周りなど、気になる部分にやさしく塗布してください。
※注意事項
- 乳幼児、妊娠中、授乳中、てんかん、神経系の弱い方は使用不可
- ウィンターグリーンの禁忌は上記参照
- 敏感肌の方は、上記の滴数よりも少なめから使用し、様子を見ながら調整することをおすすめいたします
運動前後のケアオイル
- ウィンターグリーン 1滴
- バジル 1滴
- オレンジ・スィート 3滴
- ヘリクリサム油
- (※ホホバ油で代用可)
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.に植物油を加えて混ぜます。
- 2.を遮光瓶に入れます。
【使い方】
運動前後の筋肉や関節周りに塗布してください。
※注意事項
- 乳幼児、妊娠中、授乳中、てんかん、神経系の弱い方は使用不可
- ウィンターグリーンの禁忌は上記参照
- 敏感肌の方は、上記の滴数よりも少なめから使用し、様子を見ながら調整することをおすすめいたします
まとめ
ウィンターグリーン精油は、強力な鎮痛・抗炎症作用をもつ、メディカルアロマの代表的な精油です。
使用には注意が必要ですが、正しい知識と使い方、そしてご自身の感覚を大切にすることで、日常のコリや痛みのケアに、とても心強いパートナーとなってくれます。
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