
横浜アロマスクール【風ら花】がお届けする、精油の深い魅力に迫るシリーズ。
今回は「打撲後のケア」と「肌をなめらかに整える」精油として知られる、ヘリクリサム精油をご紹介いたします。
うっかりどこかに体をぶつけて、「あ、これは青あざになりそう……」と不安になったことはありませんか?
私自身、これまで何度もこの精油の力に助けられてきました。ぶつけた瞬間にケアをすることで、その後の肌の状態が驚くほどスムーズに落ち着くのです。
ヘリクリサムは、乾燥してもその鮮やかな黄色を失わないことから、別名「イモーテル(不死身)」と呼ばれています。
その名の通り、生命力あふれる成分は、滞った巡りをスムーズにし、ダメージを受けた肌の凹凸をなめらかに整えてくれます。
この記事では、ヘリクリサム精油が持つ驚きの修復力から、
「青あざ・たんこぶ」のケアや、凹凸のない「なめらか肌」を目指すための活用法、そして安全に使うためのポイントまで、救急箱にも美容ケアにも欠かせない「不死身」の植物であるヘリクリサム精油について、詳しくお伝えいたします。
精油プロフィール
- 学名:Helichrysum italicum
- 科名:キク科
- 抽出部位:花と茎葉
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:イタリア、フランス、スロベニアなど
植物としての特徴
ヘリクリサムはキク科の多年草で、地中海沿岸地域に自生する植物です。
細く銀色がかった葉と、小さな黄色い花を咲かせるのが特徴で、乾燥した土地でもたくましく育つ植物です。
花は乾燥しても色あせにくく、その生命力の強さから「イモーテル(不死身)」とも呼ばれています。
その強い再生力は、精油の働きにも反映されており、お肌の傷や凹凸を修復する働きが注目されています。
歴史や文化背景
ヘリクリサムは古くから地中海地域で薬草として利用されてきました。
古代ギリシャでは、戦士の傷の手当てに使われていたとも言われています。
また、中世ヨーロッパでは、炎症や外傷のケアに用いられ、民間療法として広く親しまれてきました。
「不死身」という名前の通り、若返りや再生の象徴としても扱われてきた植物です。
香りの特徴
温かみのあるハーバル調の香りに、やや甘さとスパイシーさを感じる個性的な香りです。
という一般的な見方ですが、個人的にはファーストインプレッションの香りは合成ゴムような個性的な印象で、時間経過とともに甘みが出てくるように感じます。
香りの印象は個人差もあるので、ぜひ、手に取って感じてみてください。
芳香成分類と主な作用(多い順)
モノテルペン炭化水素類(α-ピネンなど)
- うっ滞除去作用
- 抗炎症作用
エステル類(酢酸ネリルなど)
- 抗炎症作用
- 鎮痛作用
- 鎮静作用など
セスキテルペン炭化水素類(γ-クルクメンなど)
- 抗炎症作用など
ケトン類(β-ジオンなど)
- 瘢痕形成作用
- 血液凝固阻止作用など
これらの成分により、内出血や打撲のケア、お肌の凹凸を滑らかにするサポート、炎症の緩和などに役立ちます。
※なお、ここでご紹介している作用は、主にヘリクリサム・イタリカム(Helichrysum italicum)に見られるものであり、すべてのヘリクリサム属の精油に共通するものではありません。
ヘリクリサム精油の禁忌・注意事項
ケトン類を含むため、神経毒性があります。
妊娠中・授乳中の方、小さなお子様、神経系の疾患の方の使用はお控えください。
皮膚に使用する際は必ず植物油で希釈し、敏感肌の方はパッチテストを行ってください。
NARDアロマスクール認定校の講師からのコメント
ヘリクリサムはぶつけた直後のあざ、内出血、たんこぶができる前にすぐに使用すると驚くほどの働きをします。
私自身も数十年という経験の中で、何度も救われた精油です。
海で苔の生えている岩の上で足を滑らせ、尾てい骨を強打したとき、これはさすがに病院と思いましたが、ヘリクリサムのおかげで、数日で痛みが治まり、青あざになることもなくすみました。
あちこちぶつけることは何度もあり、その度にヘリクリサムのお世話になっています。
受講生もレッスンにいらっしゃる前に自宅のシャッターに額をぶつけたと、氷で冷やしながらいらしたのですが、ちょうどその日のレッスンがヘリクリサムを学ぶタイミングで、ヘリクリサムをブレンドオイルにセレクトされて自宅で使われたところ、比較的早く回復したとご報告がありました。
この精油の青あざ、内出血のケアの実際の経験談は数え切らないほどあり、とても信頼している救急箱には欠かせない精油です。
また、ヘリクリサムは心のトラウマなど、心の中の滞ったわだかまりを流す働きがあるとも言われており、身体だけでなく心のケアにも寄り添ってくれる精油だと感じています。
肩こりがつらい時も、ブレンドオイルに入れて血流を促すことで、肩こりが楽になっています。
ヘリクリサム精油の使い方
ヘリクリサム精油は、トリートメントオイルや局所ケアに適しています。
外傷後のケアや炎症ケアに役立つレシピをご紹介します。
風ら花おすすめ処方
打撲・内出血ケアオイル(1回分)
- ヘリクリサム 2滴
- ペパーミント 1滴
- ホホバ油 5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.にホホバオイルを入れて混ぜます。
- 2.を遮光瓶ボトルに入れます。
【使い方】
ぶつけた直後にぶつけた部分に塗布してください。
スキンケアブレンドオイル(1回分)
- ヘリクリサム 1滴
- ラベンダーアングスティフォリア 1滴
- ホホバ油 5ml
【作り方】
- ビーカーに精油を必要滴数入れてブレンドします。
- 1.にホホバオイルを入れて混ぜます。
- 2.を遮光瓶ボトルに入れます。
【使い方】
お顔全体に塗布します。
※ただし、お顔は他の部位よりも皮膚が薄くデリケートなため、必ずパッチテストを行って、安全を確認してから、自己責任の上、ご利用ください。
まとめ
ヘリクリサム精油は、内出血や炎症、皮膚の修復などに優れた働きを持つ精油です。
作用がはっきりしており、メディカルアロマの実践において信頼性の高い一本です。
適切な使い方を知ることで、日常のセルフケアに安心して取り入れることができます。
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メディカルアロマをもっと知りたい方へ
精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。
さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。
風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。
自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。
疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。
精油が、より深く、あなたの暮らしに応えてくれるようになります。




