メディカルアロマ講師が考える更年期症状との付き合い方


自然の中を穏やかに歩く女性。更年期との向き合い方をイメージした写真

閉経前後の更年期になると、それまでとは長年、慣れ親しんできた自分の身体と心が違ってくることに戸惑う方も少なくないのではないでしょうか。

「突然、自分だけが暑くなって、汗が噴き出てくる」
「以前より不安になりやすい」
「前は何とも思わなかったことにイライライすることが多くなった」
「なんとなく身体がだるい」
「動悸がする」

など、さまざまな症状が現れるようになります。

私自身も更年期を経験しましたし、お客様や生徒さんからご相談を受けることも多いです。

この記事では、更年期の心と身体の不調について私が考えていることと、アロマがどのように活用できるかをお話したいと思います。

更年期症状はなぜ起こるのでしょうか?

更年期は、閉経の前後に女性ホルモンが急激に減少することで起こります。

主に減少するのは、以下の2つの女性ホルモン。

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

思春期から、数十年かけて分泌されてきた女性ホルモンが急激に減るため、身体がその変化に戸惑い、さまざまな不調として現れると考えられています。

更年期症状は人によって大きく異なります

更年期の症状は実にさまざまです。

身体に現れる症状としては

  • ホットフラッシュ
  • 発汗
  • 冷え
  • 動悸
  • 肩こり
  • 便秘
  • 疲労感

などがあります。

また、メンタル面では、

  • 不安感
  • イライラ
  • 気分の落ち込み
  • やる気が出ない
  • 眠れない

といった症状が現れることもあります。

症状の種類も程度も個人差があります。

ほとんど気にならない方もいれば、日常生活に支障を感じるほどつらい方もいらっしゃいます。

更年期は自然な変化

私は、更年期そのものは、人生の中で誰もが迎える自然な変化だと考えています。

閉経によって女性ホルモンが減ることは、身体にとって自然な流れです。

もちろん、その変化の途中はつらいこともあります。

ですが、女性ホルモンを一生補充し続けるわけにもいきません。

大切なのは、身体が新しい状態に慣れていくまでの期間を、できるだけ快適に過ごすことではないかと思っています。

だからといって辛い症状を我慢し続けるのも違う

一方で、

「更年期だから仕方ない」

と我慢し続けることが良いとも思っていません。

症状が強い場合はストレスそのものが心身への大きな負担になります。

ホルモン補充療法や漢方薬など、さまざまな選択肢がありますので、必要に応じて活用することも大切です。

ちなみに私は、漢方とアロマを併用しながら、自然な形で新しい体になれるまでの期間を過ごして、更年期を乗り越えました。

更年期だと思い込まないことも大切です

ここで一つ注意していただきたいことがあります。

更年期世代は、女性ホルモンの変化だけでなく、さまざまな病気が現れやすい年代でもあります。

実際に私の生徒さんの中にも

「更年期だと思っていたら別の疾患だった」

というケースがございました。

この時期は更年期以外の疾患を見落としがちです。

そのため、

  • 動悸が続く
  • 強い疲労感がある
  • めまいが続く
  • いつもと違う症状がある

などの場合は、更年期と決めつけず、まずは医療機関で相談することをおすすめします。

検査を受けて異常がないことが分かれば、それだけでも安心できます。

私が更年期にアロマを活用するときの考え方

更年期のアロマというと

「エストロゲン様作用のある精油」

が紹介されることが多いですよね。

もちろん、それも一つの考え方です。

ただ、更年期で減少するのはエストロゲンだけではなく、プロゲステロンもあります。

そのため私は

「ホルモンに働きかける」

という考え方だけでなく

「今、出ている症状を和らげる」

というアプローチもおすすめしています。

私がおすすめしたい精油

更年期は今まで当たり前にできたことができなくなったり

今までとは心も身体も変わってくる感じがしたり

閉経という一大イベントが起こり、女性としての役割が終わってしまうような寂しさや不安を感じたりします。

そのため、メンタル面へのダメージも大きいように感じています。

面倒な生理が無くなって、すっきりした。

楽になったととらえられる場合はそこまで深刻にならなくても済むこともありますが、そうでない場合は

まずは心のケアがとても大切です。

香りの好みには個人差がありますので、一概に「この精油が絶対によい」とは言えません。

その上で成分的な観点からは『エステル類』という成分を多く含む精油がおすすめです。

エステル類には、

  • 神経バランスを回復させる働き
  • 心を落ち着かせて鎮める働き

が期待できます。

エステル類を多く含む精油は

などは、更年期の不安感や緊張感が強い方にも取り入れやすい精油です。

これらの精油は禁忌がなく、比較的、安心して使っていただける精油となります。

まとめ

更年期は、人生の過程での自然な変化のひとつです。

だからといって我慢し続ける必要もありません。

必要に応じて医療の力を借りながら、漢方やアロマなども上手に活用し、その時期を少しでも心地よく過ごしていただけたらと思います。

身体の声に耳を傾けながら、ご自身に合った方法を見つけてくださいね。

この記事を書いた人

風ら花主宰 メディカルアロマ講師 石坂桂子

更年期の香り選びに迷ったら

更年期の不調は人によって症状が異なります。

不安感が強く出る方もいれば、眠りの質が気になる方、イライラしやすくなる方、身体の不調が目立つ方もいらっしゃいます。

また、香りのお好みも人それぞれ。

そのため、「更年期にはこの精油がおすすめ」と一律にお伝えすることは難しいです。

ご自身にはどの精油が合うのだろう?と迷われたときは、心と身体の状態をお伺いしながら、お一人おひとりに合った精油をご提案するアロマアドバイスセッションもございます。

香りで心をゆるめたい方、自分に合う精油を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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メディカルアロマをもっと知りたい方へ

精油の心地よい香りを楽しむことで、自律神経やホルモン、免疫の働きにも影響を与え、心と身体のバランスを整える力を持っています。

さらに植物の成分を理解することで、薬を使う一歩手前のケアとして、日々の暮らしの中でとても頼もしい存在になります。

風ら花では、精油を香りとして楽しむ使い方と、成分と作用から理解する「メディカルアロマ」としての使い方の両方から、精油を丸ごと有効活用する方法をお伝えしています。

自己流だと、どうしても判断に迷って、濃度を控えめにしてしまいがち。

疑問をその場で確認しながら学ぶことで、精油の力を安心して引き出せるようになります。

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